謹賀新年&ブログ移行のお知らせ。
あけましておめでとうございます。
あけましておめでとうございます。
ある日、根岸の「中里」に行ったら生エイヒレの煮つけというのがあった。分厚い身で、べろべろしていて、美味い。味は薄口の醤油味である。
昔、杭州の満漢全席で出て来た魚介のスープに、これとそっくりの物が入っていた。「これは何」と上海人の食通のSさんにきくと、「沙魚皮」だと答えたが。あれはこれではなかったかと思う。
昔、新小岩に押絵旅男氏のおじさんがやっている中華屋があるというので、押絵氏をはじめ幻想文学会の面々で食べに行った。
料理屋というよりラーメン屋風の店だったが、大きな大きな鯉の唐揚げが圧巻だった
。
ワタリガニのケジャンを初めて食べたのは、新宿の武橋洞(ムギョドン)でだった。味が濃すぎず、自家製のマッコリに良く合った。
その後、上野の「陽山道」で食べた時も美味いと思った。
初めてロンドンへ行った時、ソーホーで中華料理を食べた。
あるところに店が二軒並んでいて、別々の店かと見えたが、中はつながっており、厨房は一緒だった。向かって左は内装が綺麗で、イギリス人の客が入っている。向かって右側は安食堂風で、中国人しかいない。
わたしは食堂の方に入った。揚げ魚のあんかけを飯にのせたものを食べたが、悪くなかった。
高い棚をふと見ると、中国酒らしき壜がある。ボーイに言って、一杯飲んだ。五加皮だったが、よく見る天津の五加皮とは違って、透明なガラス壜に入っていた。
東京の下町には肉豆腐のうまい飲み屋が沢山ある。浅草の「アルプス食堂」のも仲々良い。
瀬見の旅館の番頭さん曰く、粥に蕎麦粉を入れて、そばがきにすることがあると。きっと良かろう。
昔、早稲田通りの魚屋の店先で丸ごとのホヤを初めて見たが、「ほや酢」を初めて料理屋で食べたのは、渋谷の桜丘、ロゴスキー本店近くのビルの地下にあった「とみ廣」という魚料理屋でだったと思う。
「とみ廣」のホヤは悪くなかったが、当時、東京の店で出て来るホヤはおおむね鮮度がひどく落ちていた。近頃大分良くなったのは、これも文明の御利益であろうか。
昔、小野川温泉に二晩泊まった時、二日目の昼間、バスで米沢に出た。
駅前の「六十里」という鯉料理屋に入ってみたら、じつに美味いので驚嘆した。
中でも、白味噌仕立ての鯉こくは、桂魚を食べているようだと思った。
昔、妙見温泉の「おりはし」に半月ばかり滞在した時、女将さんがある日「酒鮨」を分けてくれた。
米の飯に色々な生の魚を入れ、紅い地酒をかけたもので、西郷さんの好物だったという。酒はかなり甘く、不思議なものだと思った。
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