ケジャン
ワタリガニのケジャンを初めて食べたのは、新宿の武橋洞(ムギョドン)でだった。味が濃すぎず、自家製のマッコリに良く合った。
その後、上野の「陽山道」で食べた時も美味いと思った。
ワタリガニのケジャンを初めて食べたのは、新宿の武橋洞(ムギョドン)でだった。味が濃すぎず、自家製のマッコリに良く合った。
その後、上野の「陽山道」で食べた時も美味いと思った。
昔、早稲田通りの魚屋の店先で丸ごとのホヤを初めて見たが、「ほや酢」を初めて料理屋で食べたのは、渋谷の桜丘、ロゴスキー本店近くのビルの地下にあった「とみ廣」という魚料理屋でだったと思う。
「とみ廣」のホヤは悪くなかったが、当時、東京の店で出て来るホヤはおおむね鮮度がひどく落ちていた。近頃大分良くなったのは、これも文明の御利益であろうか。
大学の先輩のS氏曰く――
郷里の弘前では、バケツに一杯の茹でたシャコを食べながら、花見をする。シャコを地元でガサエビと言う、と。
本郷の「大松」で赤貝の刺身を頼むと、茹でた肝がついて来るのが楽しみだった。
私は胡瓜揉みは嫌いだが、「うざく」は好きだ。但し、甘過ぎなければの話である。
神楽坂の駅近くに昔間口の狭い鰻屋があり、その後「神楽坂45」という妙な名前の居酒屋になった。ここの「うざく」は美味かったが、廃(や)めてしまった
赤い酢蛸を子供の頃は嫌いだったが、正月の酒の肴に良いと近頃は思っている。
昔、鎌先温泉の「最上屋」に泊まった時、自炊部に滞在している漁師さんと風呂場で知り合った。
漁師さんは山程の食べ物を持って来ていて、あとで水ダコの粕漬けを分けてくれたが、中々良い味だった。
青森の海鼠は柔らかいので、握り鮨に出来る。函館あたりのナマコも同様也。
アサヒガニは、友人のO氏が鹿児島の居酒屋で食べさせてくれたのが初めてで、しかももっとも良かった。 この蟹は筒のような頭に詰まった味噌が肝腎で、仲々佳品にめぐりあわない。屋久島でも台湾でも食べたが、美味くなかった。
昔、並木橋の「赤とんぼ」でつまみによく烏賊の醤油煮つけを出した。背わたがたっぷり入っていて、じつに美味だった。
このイカは丸ごと出て来て、切るのにナイフを貸してくれた。使い込んだナイフで、まるでペーパーカッターのように細い。滅法鋭くて、面白いように綺麗に切れた。
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