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2014年4月

2014年4月29日 (火)

マスタケ

 これは薄紅色ないし朱紅色の茸で、鱒のような色をしているからマスタケというそうな。歯ごたえはチチモダシに似て、少しボソボソしている。  瀬見温泉で朝食に出た。粕漬けにしたような味だったが、味噌炒めも良いらしい。

2014年4月27日 (日)

「さかい」の茹で豆

 小岩のサンロード、駅から向かって左側に「豆・さかい」という店がある。茹でた豌豆や赤豌豆、大学芋などを売っている。豌豆の塩茹ではホクホクしてまことに美味く、小岩の名物である。
 三十年程前から、「楊州飯店」への行き帰りに時々買ったが、「楊州飯店」がなくなって、小岩へあまり行かなくなった。

2014年4月24日 (木)

白魚

 白魚は春を告げる。
 昔、築地の晴海通りの北に「大関」と書いた赤提灯がぶら下がっていて、O君と二人で入った。つまみに取った白魚のポッチリした眼を見て、つくづくと嬉しくなり、痛飲した。

2014年4月20日 (日)

「日本晴」の鯉こく

 昔、新宿南口が再開発される前の怪しげな地帯に、小さな飲み屋や中華屋がかたまっていた。「台北飯店」の手前には「日本晴」という立飲みの居酒屋があり、鯉こくを安く出した。幻想文学会のM君などと時々行った。

2014年4月16日 (水)

「北京亭」の辛子焼きそば

 水道橋の「北京亭」には各種の中国酒が置いてあったので、時々行った。いかにもカンの強そうな御亭主が元気な頃のことである。
 ここの焼きそばには松の実や落花生が入っており、唐辛子が利いてピリリと辛かった。

2014年4月13日 (日)

「長寿庵」の納豆そば

 昔、歌舞伎座の向かいのビルの左の角、「弁松」の並びに「長寿庵」という小さな蕎麦屋があった。
 大学に入った頃、昼飯を食いにこの店に入ると、「秋風や納豆そばの美味さかな」とか何とかいう久保田万太郎の俳句を書いた色紙が飾ってある。その納豆そばなる物を取ってみたら、何とも言えず美味い。以来、そば道楽に目覚めたのであった。

2014年4月10日 (木)

「ひょっとこ食堂」の鴨吸い

 昔、別府の鉄輪温泉の細い横丁を入ったところに、「ひょっとこ食堂」という店があって、老夫婦がやっていた。
 ラーメン屋のような店だが、品書の端に「鴨吸い」というのがあり、これだけ値段が高い。二度目に行った時、頼んでみると、鴨と野菜の入った汁で、錦糸卵がたくさんかかっていた。

2014年4月 7日 (月)

「白糸」の焼鳥

 本郷菊坂の入口に「白糸」という焼鳥屋が、たぶん今でもある。
 大学時代、菊坂に下宿しているY沢という男が「白糸は安い。焼鳥が五十円だ」と言う。
 金欠だった私は、それは本当に安いと思い、行ってみたら、一皿五十円ではなくて一串五十円だったので落胆した。

2014年4月 4日 (金)

小田原の鯛飯弁当

 子供の頃、家族で熱海へ行く途中に、小田原の鯛飯を必ず買った。
 私は概して甘いものが嫌いで、ちらし寿司のそぼろは食べられなかったが、この弁当の鯛のそぼろだけは好きだった。

2014年4月 1日 (火)

「辰巳屋」の煮込み丼

 泪橋の交差点の北東の角から二軒目に「辰巳屋」という小さい飯屋があった。煮込みと煮込み丼と牛飯があるだけで、煮込み丼を頼んでみると、目の前の鍋に煮えている牛煮込みを丼飯の上にザブリとかけた。
 こんな店も、みななくなった。

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